過密日程の過ごし方で問われるサッカー監督の実力とターンオーバーとは
サッカーの試合は、シーズンが始まると過密日程になりがちです。連日続けて試合ということは少ないですが、2,3日程度空けて試合を行うということはよくあります。この日程であれば選手たちは、1日は完全に休むことができると思われがちですが、そのようなことはありません。毎日同じスタジアムで試合が行われるわけでもないので、試合が終わった後に選手たちは宿泊先へと移動し、休みを挟んですぐに次のスタジアム近くの宿泊先へと移動しなければならないため、実質休む時間は少なく、過密日程といわざるを得ない状況です。
ヨーロッパなどのリーグよりも、特に日本などのアジアのリーグでこの過密日程は多いとされています。この過密日程をどのようにこなしていくかによって監督の能力が図られます。選手たちをどのように試合に出場させるか、そしてどのようにして試合の成績を出すことができるかによって、監督の次のシーズンの続投も決まっていくほどです。サッカーに限ったことではありませんが、監督の多くは過密日程をこなすために、ターンオーバーを採用します。
ターンオーバーとは、通常のリーグで過密日程を強いられることが多い主力選手たちを休ませるために、あまり重要ではないと考えられる試合にほかの選手を出すことです。主力選手を温存するための仕組みとも言えますが、それ以外の選手側にも活躍をアピールできれば主力選手の候補となることができるためメリットがあります。
しかし、このターンオーバーもすべての選手が納得するわけではありません。動くことができる選手は、自分がけがをしていない限り、できる限り試合に出たがることもあります。
活躍したのに主力選手となれないことに不満を持つ選手もいるでしょう。それらの考えを持つ選手たちを、納得させてうまく試合結果を出せることがサッカー監督に求められる能力です。