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Jリーグに辛口ファンや評論家が少ない理由

サッカーのファン

世界の4大リーグと言われるセリエA、ブンデス、プレミア、リーガ等と比較すると、Jリーグにはあまり辛口ファンや厳しい評論家がいません。どうしてなのでしょうか。

地元やお気に入りのチームを熱狂的に応援するのはどこのリーグでも同じですが、ご贔屓チーム相手に辛辣な切り口で意見を述べる習慣が日本にはまだ馴染んでいません。Jリーグ各チームの外国人選手の数は少なく、ほとんど日本人選手である事もあり、よほどひどい試合でもしなければ多少の負けなら暖かく見守る習慣が有る事も関係しています。逆にそれがチーム間移籍にナーバスになっている一因でもあります。

欧州各国のリーグを代表して戦うチャンピオンズ・リーグはまさに自国の誇りを掛けて戦うリーグであり、そこで良い成績をあげられなかったチームは監督、選手、はてはオーナーまで激しい非難を浴びるのが通例になっています。

Jリーグが参加するのはACLですが、日本のファンはACLでの結果にそこまでの思い入れを持っていないのが実情で、とりあえずJ1に残留できればOKという思いが根底にあり、その上で優勝争いに加わるなら満足だというファンが一部のチームを除き大部分を占めているからです。

日本が世界ともっと激しく戦うためには、辛口ファンが増える事も必要です。

日本代表の国内組と海外組の実力差

2018年FIFAワールドカップロシアで戦前の予想を覆した日本代表はこれからの日本のサッカー界に光をもたらしたと思います。しかしその時の日本代表のメンバーの半数以上が海外組であり、国内組は多くなかった。海外組と国内組選手の実力差は変わってくるのか。日本のJリーグで戦っている選手達と海外の世界レベルで戦っている選手とでは経験値の面では大きく差が開いてしまうと思います。それと同時に、経験値が上がる分プレーの実力にも差が出てくることは当然のことです。

ですが、国内で戦っている日本の選手は海外組に劣ってしまうのかということは決めつけてはいけません。日本のサッカーのレベルは年々上がってきていますし、イニエスタ選手(ヴィッセル神戸所属)やフェルナンド・トーレス選手(サガン鳥栖所属)が日本でプレーしていることも日本サッカー界の成長にも繋がることです。また、ワールドカップを経験した国内組の選手達が世界で体感したものを日本に持ち帰り経験を若手の選手に感じさせることもできます。

国内組と海外組で実力差は開いてしまう。それは否定できません。しかし国内だと成長できないのかと言われるとそうではなく、海外組と比べて成長スピードや経験値の上がるスピードが異なるだけです。これからの日本サッカー界を発展・成長させていく為には多くの選手が海外に行き世界レベルのサッカーを体で体感することだと思います。しかし海外に行くことが全てではなく、国内組と海外組の実力差はあるが国内でプレーをしている選手も世界を経験した選手たちが先頭に立って日本のサッカーを世界レベルに少しでも近づけていくことが国内組が海外組との差を埋める手段だと思います。

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